鼻中隔弯曲症とは
鼻中隔弯曲症の原因
鼻中隔弯曲症の症状
鼻中隔弯曲症の検査と診断
鼻中隔弯曲症の治療・手術
費用
記事監修者医療法人華風会 理事長 久保 伸夫
■日本耳鼻咽喉科学会専門医■日本アレルギー学会専門医関西医科大学卒業後、ウェイクフォレスト大学、バーバード大学に留学。現在は、関西医科大学耳鼻咽喉科助教授、関西医科大学男山病院教授、大阪歯科大学耳鼻咽喉科准教授を歴任。耳鼻科手術、アレルギー疾患のエキスパート。鼻呼吸の研究も行い、立体マスクの開発や呼気ガスの成分測定・分析を行う。その経験から水素ガス吸入の効果と有効性を検討し、水素ガス吸入の啓蒙に努める。
2つの鼻の穴の間を中央で隔ている壁が鼻中隔(びちゅうかく)といい、上下の薄い骨とその間にある軟骨から構成されます。鼻中隔弯曲症とは、この鼻中隔が強く曲がっていることによって、鼻づまりや嗅覚障害などの症状が現れ、日常生活に支障をきたす病気です。実は鼻中隔の弯曲自体は大なり小なりほとんどの方に見られます。鼻中隔が弯曲していても症状が現れなければ、大きな問題はありません。鼻中隔の弯曲の度合いが強く、日常生活に影響が認められる場合は鼻中隔弯曲症と診断されます。かなり大きく弯曲している場合では、外から見た鼻筋はまっすぐなことも多いです。慢性的な鼻づまりなどの症状でお悩みの方は一度耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
鼻中隔弯曲症が起こる原因は、鼻中隔を構成する3つの骨「鼻中隔軟骨(びちゅうかくなんこつ)」「篩骨正中板(しこつせいちゅうばん)」「鋤骨(じょこつ)」の成長するスピードのずれから生じます。子どもから大人になるにつれて鼻も成長していきます。この3つの骨のうち、軟骨の成長スピードは他の骨よりも早く、成長スピードのずれが骨と骨とのバランスを崩し、鼻中隔が弯曲してしまいます。成長と共に弯曲が徐々に強くなっていくため、子どもの鼻中隔湾曲はほとんどなく、大人になってから症状を自覚することが多いです。また、その他に打撲や骨折などの外傷によって鼻中隔が弯曲することがあります。
代表的な症状は鼻づまりです。鼻中隔が歪曲してる側の方が症状がひどくなります。また風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎を発症した際に症状が重ることで初めて自覚される患者さまも少なくありません。鼻づまり以外にも下記のような症状が認められる場合があります。
鼻中隔弯曲症は、ぱっと見では曲がりの程度や位置を判断することができません。視診、内視鏡検査、CT検査など複数の検査を行い、治療方針を立てます。またアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)と合併していることも多く、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、花粉症の有無などの既往歴も併せて調べる検査も行います。
鼻中隔弯曲症は、骨の弯曲という物理的な要因が問題となるため、根本的な治療は手術しかありません。何かしらの理由で手術に進めない方には、対処療法として投薬や内服による治療で症状の軽快させます。特にアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)が鼻づまりなどの症状の大きな要因となっている場合には、対症療法でも十分な改善が認められる場合もあります。症状に合わせて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド点鼻薬、ネブライザー療法などを用いて症状の軽快を図ります。対症療法で十分な改善が見られない場合には手術を検討します。
鼻中隔の手術は、以前は入院が必要なものでしたが現在医療技術の発達により、低侵襲かつ短時間で手術を行えるようになりました。曲がっている部分の軟骨と骨の一部を切除し、鼻中隔をまっすぐに矯正します。止血後。切開部を縫合してスポンジを詰めて終了となります。慢性副鼻腔炎(蓄膿症)を合併している場合には、その手術を同時に行います。手術は内視鏡下で鼻腔内で行われるため、外から目立つような傷口が残ることはありません。
当院の短期滞在(日帰り)手術について
1.全身麻酔下で安全かつ痛みや恐怖感に配慮した手術
2.短期滞在(日帰り)手術により早期の日常生活への復帰が可能
3.手術の「経験」と「技術」共に豊富な医師が全て執刀します
4.経験と技術を活かす診断設備および手術設備を設置
5.手術は基本的に保険適用、日帰りで経済的負担も軽減
※上記は手術代の自己負担額となります。※上記費用とは別に診察代、麻酔代の費用が加わります。
●:耳鼻咽喉科・アレルギー科・皮膚科▲:耳鼻咽喉科・アレルギー科(皮膚科は休診)休診日:木曜・日曜・祝日
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