耳鼻咽喉科概要

耳鼻咽喉科概要

日常的な耳鼻咽喉科と皮膚科疾患には、少ない待ち時間、新たな画像診断、患者ニーズに応じた治療を提供します。特にかぜやインフルエンザなどには力を入れており専門性の高い診療を提供します。早く治したい方には点滴や集中的な治療を、安く治したい方にはジェネリック医薬や生活指導、手術治療に的確な効果が期待できれば手術を薦めます。

ノーズセンター

ノーズセンター

近年、大半の耳鼻科クリニックで手術を行わなくなり、中規模の病院では勤務医の不足から耳鼻科を閉鎖したり、手術をしなくなっているのに対し、手術のエキスパートの先生方が各地にサージセンターを作られて、積極的に手術をされています。私たちも慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、外鼻形成術などの鼻の手術の専門家と言われてきましたが、私たちは決して手術の専門家ではなく、副鼻腔炎に関しては、洗浄法や置換法、様々な薬物療法など、またアレルギー性鼻炎に関しては、様々な薬物療法、レーザー治療や、カプサイシンやボトックスによる化学的治療など手術以外の選択肢に関して経験をつんでいます。逆に手術でも、頸の腫瘍や声帯の手術などは不得意です。そのため、あえてサージセンターとは言わず、ノーズセンターを名乗ります。手術以外の治療についてもご相談下さい。私たちは鼻の構造やしくみ、様々な症状の診断、病気の原因と治療など、人間の鼻という臓器そのものに関する理解と知識が深いと思っています。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、仰向けに寝ると口蓋垂(のどちんこ)と舌の付け根が後ろの壁に接触して息の通り道(気道)が狭くなり、いびきを大きくなり、ついに呼吸が止まる病気です。腹ばいや横向きで寝れば軽くなります。呼吸が止まるたびに睡眠が浅くなり、日中の傾眠、起床時の疲労感、胃酸逆流、睡眠中の心筋梗塞や脳梗塞をおこします。一時間に5回以上呼吸が止まれば睡眠時無呼吸症候群と診断され、20回以下が軽症、20回から40回が中等症、40回以上を重症と診断します。肥満といびきに関連が深く、家族ははらはらしますが、睡眠中の症状なので本人の自覚症状は乏しいのが特徴です。成人の20%が罹患していますといわれ、成人病との合併や居眠り運転事故や麻酔のリスクまで含めて5年以内に死亡する確率は、正常者の5倍以上といわれています。子供の場合は扁桃やアデノイドの肥大と関連があり、成長障害や逆流性食道炎を合併して喘息様発作をおこします。5kg太るとのどは1cm狭くなるといわれて、欧米では肥満が最大の原因ですが、日本人や韓国人は顔と顎の骨格から気道が狭窄しやすく、痩せていても重症の方もいます。従って、いびきをかく方や肥満傾向の方は全員この病気の可能性がありますが、その検査には入院して呼吸や脳波の監視装置を睡眠中装着する必要があります。
自宅での簡易検査は、より自然な睡眠状態で検査できますし費用も安く、スクリーニングとしては適していますが、機器の装着が難しく信頼性も乏しく多くは行われていません。最近、smart watchというより簡単に装着できより正確な自宅用睡眠監視モニターが開発され、当クリニックにも導入しました。機械を一日お貸ししますので、まずこの装置で検査を行うことをお勧めします。治療には様々な方法があります。まずダイエットです。
CPAPというマスクをつけて睡眠する装置がよく知られていますが、これは重症患者ではうまくいく場合が多いですが、もっとも多い中等症の患者ではうまくいかない場合が多く、スリープスプリントという入れ歯のような装置や咽頭形成という手術をしたりしますが、どちらも満足な結果は得られていません。手術に関しては、口蓋垂の手術は私たちも含め多くの手術が考えられていますが、舌の付け根の手術はタングベルトという術式を除けば、検討に値するものはありません。当クリニックでは口蓋垂に関しても、舌根に関しても、アメリカで開発されつつある新しい術式を導入していきます。ともあれ、減量と腹ばい寝(そのための枕もあります)が今日から誰にでもできる対策です。

センソリーラボ

センソリーラボ

身体感覚表現でも、痛みやかゆみはかなり共通の感覚として理解してもよいが、耳鳴やめまいや自閉感などの日本語で表現する身体感覚はかなり個人差があると考えるべきでしょう。しかし、これらにも感覚生理学的に病態生理の説明できる部分があります。

めまい

めまい

めまいは回転感とか浮動感(ふわふわ感)とか表現されますが、基本的には空間認知障害という感覚です。つまり、目や内耳などの感覚器から脳に伝えられる自分の周囲の空間や動きに関する情報が、自分の過去の経験や記憶と矛盾するとき、脳が混乱し自分がどこにいるのかわからなくなる感覚が空間認知障害の伴うめまい感です。従って、誰しも病的な感覚ではなく、誰でも感じる生理的なめまい感もあります。
動揺症(乗り物酔い)と高所恐怖症は代表的な生理的めまい感です。むかし、ヒッチコックの「めまい」という映画がありましたが、これは高所恐怖症の話でした。地上で生活している我々は、足元より下に空間があることも経験がないので空間認知障害が起こり高所恐怖症を感じます。しかし、高所で毎日働いているとび職の方は感じません。
アイススケートの選手がめまいを感じないのも同じ理由です。乗り物酔いの場合は、地上で生活している我々の脳は地面は静止しているものと思いこんでいます。自分が止まっているのに周囲が上下に動揺することは日常経験なく、空間認知が混乱しめまい感を感じます。前後にだけゆれる新幹線より、前後左右にゆれる紀勢線が、さらに上下にもゆれる大型バスや船舶でもっと乗り物酔いがひどいのはそのため。宇宙で重力がなくなると上下方向そのものがわからなくなり宇宙酔いを感じます。このような感覚も学習することによって感じなくなります。漁師が船酔いを感じないのも、脳が環境も動くものだと知っているからです。このように経験がないことで起こるのが生理的めまいです。恐怖性頭位性めまいはドイツでは確立された病気ですが、生理的な機序で説明できます。