副鼻腔炎(蓄膿症)とは

鼻の構造

副鼻腔炎は実は非常に身近な病気であり、日本国内において毎年100万人〜200万人が罹患していると言われています。

鼻の内側のことを鼻腔といい、その周りには副鼻腔と呼ばれる4つの空間「前頭洞(ぜんとうどう)」「篩骨洞(しこつどう)」「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」「前頭洞(ぜんとうどう)」があります。

副鼻腔炎(蓄膿症)とはかぜの細菌、ウイルス、アレルギーによって、鼻の周囲の空洞(副鼻腔)の粘膜が感染して粘膜が炎症することによって起きる病気です。鼻の中で炎症が起こると、鼻づまり、粘性のある鼻水、発熱などの症状を引き起こします。副鼻腔による炎症が長引くと、副鼻腔から分泌物や異物を排出することができなくなり、炎症部分に鼻水や膿(うみ)が溜まるようになります。このように副鼻腔炎が慢性化した状態を慢性副鼻腔炎(蓄膿症)といいます。

副鼻腔炎

副鼻腔炎の種類

副鼻腔炎の中にはいくつか種類があり、発症から4週間以内の副鼻腔炎を「急性副鼻腔炎」、副鼻腔炎が慢性化し、症状が3ヶ月以上続くものを慢性副鼻腔炎と診断されます。また近年では、慢性副鼻腔炎のうち治りにくい(難治性)の副鼻腔炎として「好酸球性副鼻腔炎」が増加傾向にあります。

副鼻腔炎の種類

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎とは、発症から4週間以内の副鼻腔炎と定義され、単純に粘膜の炎症である急性鼻炎とは異なり、副鼻腔内の空洞に膿が溜まる病気です。風邪によるウイルス感染の後の細菌感染が原因であることがほとんどです。副鼻腔は顔面骨の内部に複数存在し、どの副鼻腔に膿が溜まるかによって出てくる症状が変化します。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

急性副鼻腔炎が長引き、常態化した状態に副鼻腔炎です。症状が3ヶ月以上続く副鼻腔炎を慢性副鼻腔炎と定義します。副鼻腔と鼻腔とをつなぐ孔が炎症部分によって塞がることによって副鼻腔に膿が溜まり、排泄されにくくなっている状態です。人によっては鼻茸(鼻ポリープ)ができる場合があります。

好酸球性副鼻腔炎

好酸球性副鼻腔炎とは、慢性副鼻腔炎のうち、手術をしても再発しやすい難治性の副鼻腔炎です。一般的な慢性副鼻腔炎が炎症部に「好中球」と呼ばれる白血球が集まるのに対して、好酸球副鼻腔炎は「好酸球」と呼ばれる白血球が多く集まるため、好酸球性副鼻腔炎と呼ばれます。近年増加傾向にあり、原因はよくわかっておりませんが、喘息との関わりが深いとされています。その他の副鼻腔炎と同様の粘性のある鼻水や鼻づまりに加え、嗅覚障害が強い、鼻茸(鼻ポリープ)が多発しやすいのが特徴です。合併症としてアスピリン喘息や好酸球性中耳炎が認められることがあります。

鼻茸(鼻ポリープ)とは?

鼻茸(鼻ポリープ)とは、鼻の粘膜にできる肉質の増殖病変であり、鼻や粘膜が腫れ上がることによって垂れ下がってキノコ状になったものです。
鼻や副鼻腔の感染症に伴ってできることが多く、放置すると大きくなったり、増えたりして日常生活に支障をきたすようになります。
ステロイドを用いることによって消失する場合もありますが、改善が見られない場合には、手術療法による鼻茸(鼻ポリープ)の切除を行います。

副鼻腔炎(蓄膿症)の原因

風邪などによるウイルスや細菌などへの感染


風邪によって発生した鼻の粘膜の炎症が副鼻腔まで影響を及ぼすと副鼻腔炎(蓄膿症)になります。
鼻水、鼻づまりを繰り返すことよって副鼻腔での炎症が起こりやすくなります。
また風邪のウイルスが直接副鼻腔内に侵入して炎症を起こすこともあります。

花粉やハウスダストによる炎症


風邪だけでなく、アレルギー反応によって炎症を起こし、副鼻腔炎(蓄膿症)になることもあります。
原因は花粉だけでなく、埃やダニなどのハウスダストによっても引き起こされます。

真菌(カビ)による炎症


最近や真菌(カビ)などが鼻腔内に侵入し、炎症を起こすことによって副鼻腔炎(蓄膿症)になることがあります。炎症が鼻腔から副鼻腔内まで広がることが原因となります。

強い鼻中隔弯曲症


鼻中隔とは、鼻を左右に隔てる仕切りのようなもので程度の差は個人によって異なりますが、左右どちらかに曲がっていることがあります。この曲がり具合が強いと片側の鼻の空気の通りが悪くなり、それに伴って炎症が起こりやすくなります。

副鼻腔炎(蓄膿症)の症状

鼻づまり

鼻づまり


副鼻腔炎の炎症が続くと、炎症部分が腫れ、空気の通り道が塞がれて鼻づまりを感じます。
また鼻茸(ポリープ)などが鼻腔や副鼻腔にできるとより強く鼻づまりの症状を強く自覚するようになります。

鼻水


風邪やアレルギー性鼻炎(花粉症)の鼻水は、サラッとした透明な鼻水であることが多いですが、副鼻腔炎の場合の鼻水は粘性のあるドロッとした鼻水であることが特徴です。色は黄色く、より症状が進行すると緑色になることもあります。

後鼻漏


副鼻腔炎になると、鼻水が前から出ていくるだけでなく、喉の方に流れてきます。喉に違和感や不快感を感じたり、咳き込んだりします。
後鼻漏は、さらに咽頭炎や気管支炎の原因になることがあります。

嗅覚障害


副鼻腔炎が長引いたり、匂いを感じる嗅裂部の粘膜が腫れたりすと嗅覚障害が起きる場合があります。
匂いが分かりづらいのは、副鼻腔炎の代表的な症状です。場合によっては匂いだけでなく味も分からなくなることがあります。

痛み


特に急性副鼻腔炎の場合に認められ、頬や頭痛、顔面に圧力がかかるような痛みを感じることがあります。
また眼の近くで強い炎症が起こると、眼痛や視力障害をきたすことがあります。

副鼻腔炎(蓄膿症)の治療・手術

副鼻腔炎の治療では、症状の程度によって保存療法と手術療法、もしくは併用することによって治療を進めます。

保存療法

保存療法

内服薬

・抗生物質:菌の繁殖を抑えるための薬
・抗炎症薬:炎症を抑えるための薬
・排膿薬:膿を出しやすくする薬
これらの薬剤を症状に応じて内服します。

ネブライザー

抗生物質や抗炎症薬などの薬剤を霧状(細かい粒子)にして鼻から吸引を行います。

手術療法

手術療法

保存的療法で改善が見られない場合や再発を繰り返すようなケースには、手術療法を検討します。
従来、手術療法では1週間前後の入院が必要でしたが、現在より安全に短期滞在(日帰り)で手術を行えるようになりました。当院では、痛みや恐怖への配慮のもと、より安全に手術を実施するため全身麻酔下での短期滞在(日帰り)手術を行なっております。

副鼻腔炎(蓄膿症)の手術では、副鼻腔の本来の機能である空気清浄、加湿機能を取り戻すことを目的とし、内視鏡下副鼻腔手術(ESS:Endoscopic Sinus Surgery)を用います。

当院の短期滞在(日帰り)手術について

短期滞在(日帰り)手術

 1.全身麻酔下で安全かつ痛みや恐怖に配慮した手術

 2.短期滞在(日帰り)手術により早期の日常生活への復帰が可能

 3.手術の「経験」と「技術」共に豊富な医師が全て執刀します

 4.経験と技術を活かす診断設備および手術設備を設置

 5.手術は基本的に保険適用、日帰りで経済的負担も軽減

診療時間・アクセス

診療時間 日・祝
10:00〜13:00
15:30〜19:00

:耳鼻咽喉科・アレルギー科・皮膚科
:耳鼻咽喉科・アレルギー科(皮膚科は休診)
休診日:木曜・日曜・祝日

※初診受付は各受付時間終了の30分前までにご来院下さい。
※皮膚科の午後診療は17:00からです

地図

住所
〒541-0043
大阪市中央区高麗橋1丁目7番3号 The Kitahama PLAZA 3F

アクセス
・京阪本線「北浜」駅徒歩3分
・地下鉄鉄堺筋線「北浜」駅南改札口4番出口直結
・大阪メトロ御堂筋線11番出口徒歩5分
・阪神高速道路1号線環状線本町出口約500m